
私たちの仕事に対する思い、社内教育体制についてお伝えします。

この業界では軌道は生き物とよく言われています。
それは、毎日数十トンもの列車が軌道上を走り、季節によってレールの伸び縮みなどが起こり、日々変化するからです。
各鉄道会社から依頼された工事を施工するに当たり、現地にて調査測量等を行い変化する軌道の状況を把握してから施工を行います。


各鉄道会社でレールの大きさや長さが異なり、レールの加工方法も違ってきます。
その他の工事に関しても各社多種多様で、重機械に関しても全く違うもが使用されます。
そのため、施工には細心の注意が必要であり、高い技術、精度が求められます。
基本的に、レールは5mから25mまで様々で、1本1本の長さも数ミリ単位で異なります。
そのため、施工前に寸法をよく確認し、レールの加工は1mmの誤差も無いように慎重に行う必要があります。


終電後、線路閉鎖を確認してから作業が始まります。
各鉄道会社で線路閉鎖時間も異なりますが、線路閉鎖解除まで約4時間の作業時間となります。
列車の運行を妨げることはできないため、作業終了まで一気に駆け抜けます。
昼間の準備作業から夜間の交換作業が一連の施工になります。
準備の段階から真剣勝負は始まっています。

工事施工にあたり、竣工時に施工基準に収めることは当然ですが、軌道を美しく見せることを大切にしています。
レール湾曲(曲げ)は均一にし、滑らかな曲線に仕上げます。また、施工箇所の清掃を行ない、最後に道床かたのかき上げを行ってからコンパクターにて締固めをおこないます。
【誰が見ても美しい線路】を常に意識して施工しています。

工事施工には最新の機器材を導入しています。毎年のように新商品が出る中、施工日数の短縮や技術向上に役立てるものを選別して購入しています。
また、新しい機器材を導入する際には、社員に対して技術の習得をサポートしています。これにより、操作ミスを減らし、安全かつ効率的な施工を実現しています。

「和を以て貴しとなす」
社員全体で協力し合い、目標を達成することを大切にしています。
各社員が持つ専門知識や技術を活かし、お互いにサポートし合うことで、より良い成果を生み出しています。
この精神を基に、当社は鉄道インフラの施工に取り組んでいます。


仕事を正確に工程通り仕上げるために必要なことは技術だけではなく、社内でのコミュニケーションもその要素のひとつです。
全社全員があつまる社内全体会議や月2回工事の責任者が集まり、現場ででた課題などの意見交換を行い現場の状況や問題を共有して迅速な問題解決等を図っています。
また、工程の打ち合わせや竣工後の振り返りも行い、次回の改善点を見つけるのに役立っています。
さらに、年に2回全社員と社長との個人面談も実施しています。社員一人ひとりの意見や相談を直接聞くことで、社員のモチベーション向上や職場環境の改善に役立てています。

社員一人ひとりの安全意識の向上を目的とした、社内安全教育を定期的に行っております。
作業現場で何よりも優先するのはこの安全に対する意識と行動です。これを徹底することで、より安全に工事を施工することができると考えています。
また、鉄道協力会社では必須の指差称呼を毎朝礼時に実施し、動作確認も行っています。さらに、各現場ごとにKYK活動を行い、社員の安全対策を徹底しています。

当社では5S活動を実施しています。
チーム名【ARS委員会】(ADVANCE(前進する)REVOLUTION(改革)渋沢建設委員会の略)がその主体となってメンバーを中心に、全社横断的な活動です。
この活動を始めたことで、社内環境が一変しました。
日頃からの5S活動(=当社では安全、効率、技術など)を通じて社員一人ひとりの意識が変わり、仕事の面でも成長が見られました。
今後の社員のさらなる成長を期待して、メンバーを入れ替えながら進んでいきたいと思います。
また、当社では人の成長が会社の成長と考えており、これからも社員教育を積極的に取り組んでまいります。
